露のしたたる急須かな

10.10

10月の東京・定例講演会では
寒露の候にぴったりの
「急須」がテーマ。

 

じゃんけんで友常当主のお茶の
一煎目をいただく3人に選ばれまして、
ラッキーにも一服いただきました。

 

ワクワクして目の前のお茶を
一口いただいて絶句。。

 

会場の場所も器の存在も忘れてしまうほどの、
茶そのものの味の豊かさに圧倒されてしまいました。
これまで美味しいと思っていたお茶とは全くの別天地です。

 

口に含んだ瞬間、
かすかに異なる上品な味の層が広がって、
ほのかに甘い芳醇な味の余韻が果てしなく続く。
お茶の葉一枚一枚の味が花開き、
急須から絞り出す一滴一滴の妙。

 

例えるなら、今手に入る素材を最大限に活かして
料理をふるう超一流シェフのごとく、
葉茶の味を最大限に引き出した究極の煎茶。
完全な芸術の域です。

 

使ったのはお店で配られた粗品の急須と
お店で私たちも手に入る葉茶に
会場で調達した茶碗ですから、
お道具や茶葉云々ではありません。
とにかく入れる手が、感覚が秀逸なのです。

 

いつでも同じ味のするペットボトルや、
誰が入れても簡単にそれなりの味に入れられるお茶。

 

画一的でお手軽な世界に暮らすことは、
もしかしたら日常から、
自分で試行錯誤の楽しさや
工夫するという遊びを
放棄しているということかも知れません。

 

道具は身近にありますし、場所を選びません。
この急須という道具で、
日本の茶文化、露の趣を
もっと楽しまないともったいないですね。

 

ご講義、ありがとうございました。

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