雨降って地固まる。

11.09

笠間稲荷神社での奉納祭、無事納まりました。

大和古流の皆様、ご参集の皆様お疲れ様でした。

 

今年も、ドラマチックでした。

雨という天候の中だからこそ、

その御技の日々の鍛錬が本物であることを、

はっきりと見せていただけたように思います。

 

今年献じられた香は「大和しうるわし」という名だったのですが、

そのことを実感させていただくような時間でした。

 

拝殿での朝の奉納後に外の雨音を聞きながら、

ご参集の皆様の表情が暗くなっていたときのことです。

後ろから明るい声が聞こえてきたのです。

「雨降って、地固まるというじゃありませんか」と。

ご当主の妹様のお言葉です。

 

大和は国のまほろばたたなづく

青垣山籠れる大和しうるわし

 

ー自らが何か言の葉を発すれば、

必ずそれによって国が、世の中が、「うるわしく」なる、

すなわち人と人が、心を結び合い、悪口を言い合わず、

お互いが心豊かになるような

物言いの仕方をするということである。ー『「一」の秘法』

 

ご当主がその著書に書いていらっしゃるその姿のままに、

心を和らげ「うるわしくなる」ようなお言葉を発していらっしゃったのです。

そのさりげないお言葉に、

初めてその本に出会ったときの心を思い出し、

はっとさせられました。

 

弓の儀式での浅黄色のご当主の装束は、

妹様がこの日のために準備されたといいます。

 

そんな思いのこもったものを

雨に濡れれば一遍にだめにしてしまうので、

着るのをためらわれるご当主のお心に対し、

それでも着ていただきたいという妹様の思いのやりとり。

 

奉納を支えてくださる神社の関係者の皆様に

ていねいにお声がけするお弟子さんの姿。

 

見えないところでそれぞれのお役目でのお心、お支えがあって

儀式が遂行されているのです。

 

また、雨の中であったからこそ、

ご一緒した皆様とのひとときも

一層尊さを感じました。

 

一年間の「行」の積み重ねを奉納するという時間に

私たちはご一緒させていただくだけなのですが、

一年という時間を振り返り、

気持ちを新たにする節目をいただいているように思います。

 

 

本年も参加させていただけたことを

心より感謝申し上げます。

 

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